日野台用語の基礎知識

保護者の皆さん、
あなたの息子さんや娘さんとお話していますか?
子供さんたちの日野台の生活をわかっていますか?
日野台生が日常話している会話の中になんだか良くわからない単語がありませんか?
このコーナーでは「日野台用語の基礎知識」としてを子供さんに代わって説明することにします。
ここでネタを仕入れていれば、きっと今晩から彼らの会話に少しでも入っていけると思いますよ。

(注)このコーナーは、日野台高校PTAの一会員により、独断と偏見で書いてあります。記載の内容はPTAの公式見解ではありませんし、もちろんその内容を保証するものではありません。用語集は新しい内容に常に書き換わります。

校舎編

日野台迷路

日野台迷路(新校舎移転が楽しみなので、改築前のこと思い出しながら)
日野台の校舎を説明するのにこれ以上に適切な言葉は見つかりません。どんな設計者が、何の目的でこんなわかりにくい構造にしたのかまったく不可解。PTA会議室で活動をやっていて「職員室からハサミを借りてきて」なんて頼まれたらさあ大変。教えてもらった経路をただひたすら忠実に行けばとりあえず大丈夫ですがが、今日は気分を変えて違う経路で行こうなんて大それた考えはしないほうがいいです。校舎の中で迷って携帯電話で助けを待つことになるわけですから。
なんてって玄関が2階にあることが不思議(生徒昇降口)、だから生徒は2階を1階として考えているからますます話がこんがらかる。2階が1階だから、3階が2階、そうするとここは何階?きっと不審者が侵入した時に迷わそうと設計したのでは(ここは忍者屋敷か)と密かに思っている。何でも、特別教室への移動で遅れた子が「いやあ、迷っちゃって」と弁解するそうだが、これがジョークでないところが、日野台迷路のすごさなのです。

F教室

校舎の案内図を見ると、2階から4階にかけてF教室が並んでいます。これをなぜF教室と呼ぶのわかりません。要は空き教室。であれば、FloorのFではなくFreeのFだったのか。どうやら昔は各学年8クラスあったが少子化の影響を受けて7クラスとなっためためできた教室の名残です(※現在は8クラス)。かくて、F教室は、定期テスト・部活動・文化祭での喫茶室・果てはサボり部屋と多目的に使える万能教室と化したのです。

ピロティ

ピロティこの言葉を聞いて、即座にあの場所を浮かべられる保護者は学校を良くご存知の方。「ピロティ」とは1階部分の柱だけで構成された空間のことで、フランス語の「杭」を意味する言葉から来ているようだ。マンションなら住居を作らずエントランスホールや駐車場、駐輪場として活用している部分をいう。さあ、わかりましたか。そうです、特別教室棟と普通教室棟の渡り廊下なんです。
でも、なんでそんなたいそうに「ピロティ」なんて名前をつけてるの?渡り廊下でいいじゃない」というあなた。そんなあなたは雨の日のこの渡り廊下を渡ろうとした時、この意味を十分理解してもらえるでしょう。「1階部分の柱だけで構成された空間」とは屋根がないのです。思い切って突っ切ろうとしたあなたはびしゃびしゃになるでしょう。上からの雨と、下からの雨と。そうこのピロティのすごいところは、一見人工芝のように見える床にひかれたマットのしたにこそあるのです。雨を吸い込んでマットはびしゃびしゃ。スリッパで渡ろうとしたあなたは、その恐ろしさに気がつきます。それでは、遠回りして校舎内を通っていこうとするあなたに今度は日野台迷路が襲い掛かってきます。

屋上プール

屋上にプールがあるということは、当然、屋根がないのです。天気がよければ富士山なんか見えて最高ですが、問題は雨の日。「えっ、雨の日でもプールやるの?」というあなたは日野台をご存じない?「どうせ濡れるんだから」と基本的にはやるとか。なんでも過去には、台風の最中にやったという伝説も残っているそうで。ま、確かに暴風雨だろうが水に潜れば一緒ではありますが。
やはり、屋上にプールがあるということは近隣の目に晒されないというメリットが一番でしょう。
それにしても、屋外にプールがあると、冬場は野鳥がのんびりと羽根を休めにやってきているそうで、そのうち「屋上に渡り鳥が毎年くる学校」なんて紹介されるのではないでしょうか。

行事編

歌練・闇練

歌練とは、もちろん日野台名物「合唱祭」の練習のこと。毎年1学期中間考査後5月下旬から6月上旬になると、学校は歌練一色に染まります。そもそも学校に勉強に行っているのか歌練に行っているのかきっと本人達も大きな誤解をしている?親としては複雑な心境。朝は朝練、早弁しては歌練、放課後も歌練、日野市市歌が流れてこようが歌練、イレブンに食料調達しては歌練、隣のクラスの歌声に聞き耳を立てて「よっしゃ!勝った!」とほくそ笑んでは歌練。
でもさすがに近所の迷惑を考えて最近は練習できる時限が決まっているのだとか。それでもやっぱり勝ちたい!、そんな生徒たちは、裏で練習、闇にまみれて練習、「闇練」(やみれん)です。でもこの闇練、やっぱり近所迷惑。そこで、浅川の土手で闇練(本当に闇だ)。かくして日野の町は若者の歌に包み込まれていくのです。

生活編

挨拶の波状攻撃

PTAで学校に来ると、とても忙しい。PTAの会議室で忙しいのではありません。PTA会議室に着くまでが忙しいのです。「こんにちは」「こんにちは」「こんにちは」、会う生徒、会う生徒の誰もが元気に挨拶してくれます。この挨拶の波状攻撃は、こちらが挨拶を返そうが返すまいが、とどまることをしらない。思えば普段の生活で、こんなに人に挨拶することはないかも知れないませんね。日野台を訪れた人に日野台生のいいところを挙げてと聞くと、おそらく10人中8人は「挨拶ができる」ことをあげるでしょう。日野台に行ったら大人もしっかりとあいさつをしましょうね。

日野台校歌

日野台校歌学校行事に出ていると幾度となく聞く校歌だけど、この校歌だけはすごいの一言。なにがすごいって、この校歌「アカペラ」だ。ゴスペラーズも真っ青、「混声4部合唱」のこの校歌、最初からアカペラ用に作られたのでしょうか。
合唱祭では、1年生が校歌を課題曲としてそれも8クラスで歌われるため、そのうちこちらがそのメロディを口ずさんでいるのです。それもアカペラで。ピアノの優雅な調べも吹奏楽の調和のとれた演奏も不要。アカペラに伴奏は不要。日野台生は八王子の名誉市民であるあの大物演歌歌手と同じようにオリンパスホールの舞台で歌えるわけですから、とても羨ましい限りです。
それにしても、この校歌を甲子園で、そう優勝校の校歌としてきいてみたいたい…きっと他校はびっくりすること間違いなし。いきなり甲子園でアカペラが流れたら。驚いた顔を見たいので、是非野球部の皆さんには頑張って欲しい!応援していますよ。

日野台合同体操

略称「合体」(ごうたい)、「どうせ体育の準備運動だろ」といっているあなたは、この体操の恐ろしさをご存じないでしょうね。準備運動といっているのに、思いっきり体を動かし、終わったらバテバテの本格的な体操。男子は3点倒立など高度な技も課せられ。でも、この体操の恐ろしさは、マスターできたかどうかの認定テスト(!?)があるってこと。何せ、このテストに合格しないと放課後には追試が何度でもあるとか。
いつぞや当時筆者の息子さんも部屋に引きこもって夜中にドスンドスンと音を。何をやっているのか、ついに家庭内暴力が始まったかと、恐る恐るフスマを開けてみると3点倒立に挑戦する息子さんの姿があったとさ。

イレブン

育ち盛りの日野台生の緊急食料ご用達、コンビニエンスストア「セブンイレブン」。でもこれを「イレブン」と呼ぶのが日野台生。これじゃ、一体いつからいつまで店が開いているのかわからないようだけどそこは構わない!
ところで、日野台の行事日程を確認したければ、実は先生よりイレブンに聞くのが一番確実との噂も。「いつ文化祭」「いつ合唱祭」「夜間練習はこの日からこの日まで認められている」なんて確実に把握しているそうな。その頃になるとドリンク、おにぎりやパン、サンドイッチ、ポテトチップス、そしてアイスなどの品数が増えてくる。近所の人もイレブンの棚を見て、日野台の行事が近いことを知るとか。それでも合唱祭前になるとイナゴの大群のような一団に襲われた(!?)店には、ほとんど棚に何も残らないこともよくあるとか。

服装編

日野台サンダル

(新校舎からは一足制を実施の為、そんな歴史も存在)
普通、上履きといったら大体、みんな想像するのは同じなんだが、この日野台の上履きは想像を超えます。なんてったってどう見ても「サンダル」だ。初めてそれをみたときは絶対驚く。そこに手書きのオリジナルのデザインなんぞを施して。そもそもなぜ上履きをこんなサンダルにしたのだろう?確かにこれでは若者がやりがちの踵(かかと)をつぶして履いたりできないし、廊下もこれでは満足に走れるわけがないし。先生の作戦勝ち?でもどうせやるなら徹底的に健康サンダルにでもしたらどうだったろうか?磁石が埋め込んである奴とか、いぼいぼがツボを押してくれる奴とか、歩いているだけで足が軽くなりそうだがね。
確かにサンダルは通気性が良くって、蒸れにくいんだけど、一番困るのは、穴の開いた靴下やパッチを当てた靴下は、恥ずかしくて使えないということ(笑)。
ところで校舎を歩いているとサンダルの左右が揃っていない生徒と時々出会う。気の合った友達や先輩と片方のサンダルを取替えっこしているそうだ。サッカーの試合終了後にユニフォームを相手チームと交換するというのはありますが、サンダルの交換とはまた日野台らしいですね。また、サンダルにやたら寄せ書き(!?)のある賑やかなものもあって、サンダルだけ見ていてもその生徒の性格や生活が見えてなかなか奥が深すぎ。

クラT

常盤樹祭用にクラスごとで作るシャツのことで、何だかこれができてくるといきなり団結力が強まるという不思議なシャツ。紫やピンク、ブルーとなかなかど派手なシャツで、学年とクラス名(クラスによってはクラス全員の名前)がデザインされています。年度末の球技大会でも着用する出番がありますが、あのシャツを八王子や日野、ましてやその他の町で見たことはない・・・・と思っていたら、いた!!!!八王子の焼肉店安○亭のキッチンでバイトに精を出すT君、君は日野台卒業生でしょ?焼肉の油が飛んだ白いユニフォームの下に時々見えるあの蛍光ピンクのどぎついデザインのシャツは、紛れもない「クラT」!!日野台生、ここに健在!!

通学編

豊チャリ

豊チャリとよチャリとは、自転車通学、いわゆる「チャリ通」の一種。JR豊田駅に自転車を止め、ここと学校の間を自転車で通うというもの。よく考えたものです。「豊チャリ」があるんなら「立チャリ」や「日チャリ」があってもよさそうなのだが、これはあまり耳にしないです。
日野台生は比較的このチャリ通が多いようですね。公式・もぐりを含めるとどれくらいの生徒がチャリ通をしているのでしょうか…そう、このチャリ通は学校に認めてもらい、許可ステッカー(別名「免罪符」)をもらう必要があります。もぐりでチャリ通をやっていると、「自転車狩り」の憂き目に会います。でも、この取締り「自転車狩りがあるぞ」との情報も生徒の情報網でかなりの確率で事前にばれているとの噂も。また、終業式に行われる確率が高いとの統計情報もあるとか。「今日やってるぞ」との情報もSNSで瞬時に連絡網が回されるとか。

通勤特別快速

JR中央線っていうのは「快速」「中央特別快速」「青梅特別快速」「通勤快速」だのいろいろ種別がありますが、下りの立川から高尾間については、各駅停車と何ら変わらりません。高尾方面から東京方面へと通勤している方にとっては帰りの電車で「立川から各駅に停車してまいります」って車内アナウンスが流れてくると我が家も近いって安心した感じになるでしょうね。ところが、実は日野台高校の最寄り駅である豊田、日野駅に止まらない唯一の中央線電車がありまして。その名も「通勤特別快速」。
それは朝の通勤通学時間帯の1時間に1本しかありませんが、上り電車に紛れて走っています。停車駅は高尾から八王子、立川となる。これが高尾方面からくる日野台生にとっては登校時刻を考えるとちょうどいい時間に来るため、間違って乗ってしまう日野台生が後を絶たず。電車到着のアナウンスに急かされ階段を駆け下り電車に飛び乗った君は、車内アナウンスを聞いて「やってしまった」と頭をかくことになります。高尾駅から乗り込む場合はまだいい。高尾駅を出て、ふと外を見ると「西八王子」を通過。そこでまずいと気がつくので次の停車駅「八王子」でリカバリーが可能。悲惨なのは、八王子から乗り込んだ場合だ。「あれっ、豊田駅を通過しちゃったよ」と気づいてももう後の祭り。立川まで強制連行。ショックのあまり立川で戸惑っていると、もう君はどこまで行ってしまうのか・・・・・・さようなら・・・・。「気をつけよう、駆け込み乗車と行先表示」

遅刻証明書

人身事故、車両故障、信号機故障、架線トラブル。そして最近は動物とのアタック。JR中央線(最近は青梅線もご多分に漏れず)はなんでこんなに事故が多いの?事故が起きると電車は止まる、間引き運転となる、振替輸送で別の交通手段に。どうせやるなら影響の少ないお昼にやってくれよと不謹慎なことは言えません、これが通学の時間帯にやられると困ったことに。遅刻者続出で大混乱。さぞや大変だろうと思うあなたは日野台生をご存知ない。
だって、日野台生の遅刻者がでるということは、先生だって遅刻する可能性があるということ。そこで日野台生は、「やった!これで堂々と遅刻ができるじゃん」と笑みを浮かべ。ようやく日野の駅についたら免罪符「遅刻証明書」(えっ、遅延証明書!)をもらい、堂々と、そしてのんびりとあの坂を上っていくのです。学校に着いたら「いやあ、また人身にだよ、いやになっちゃうな、1時間目の授業楽しみにしてたのに」と心にもないことを言いながら。だから中途半端に復旧なんてしないで。家を出るとき、交通情報で「ラッキー」と思って駅まできたら復旧してたときのショックが大きいので。
でも、当たり前だけど、この「遅延証明書」、バスにはないし、ましてや「チャリ通」には使えないので、お間違えなきよう。

PTA編

メールボックス

職員室前に設置されていて、各クラスで箱が区切られている。各クラスで配るプリントの類はここに入れてある。このシステムは本当に便利。生徒会や委員会の連絡もクラスごとに入れておけば、誰かが教室まで持っていって配ってくれるはず。だからPTAでも大いに利用させていただいています。PTAだよりや催し物の連絡など、ここに入れておけば自動的に生徒の保護者全員に配布されるのだから。
ただ、このメールシステム、決して「速達」でもなければ、「書留」でもない、ましてや「配達証明付郵便」でもないところに注意を要する。PTAの催し物の連絡書面をメールボックスに入れたものの、なかなか保護者から出欠連絡がこない。おかしいな、まさかとは思い、おそるおそるメールボックスを覗いてみると何と取り忘れられ淋しげな黄色の紙の束が・・・・・・・・。

PTAだより

PTAの活動や諸連絡を記載したPTA刊行物のひとつ。メールボックスを経由して保護者全員に配布される・・・はずですが、なぜかこれが保護者までなかなか到達しません。一体、どこでカットされるの?今度、是非、追跡調査をやってみたいものです。「PTAの連絡だそ」ってひと目でわかるようにとPTA関連の印刷物は黄色の用紙に印刷するように統一したんだが、ひょっとしたら、これが逆効果だったのではとの噂も。黄色の紙をひと目見た日野台生は、「どうせうちの親はPTAなんて関心ないだろう」と勝手に解釈してくれて、机の奥底にしまいこみ「肥やし」と化してしまうおそれあり。PTA公式ホームページや公式Facebookページを普段から見てくださいね。

「常磐樹会」と「ときわぎ会」

どちらも読みは「ときわぎかい」、ちょっと紛らわしいけれど、どちらも現役日野台生にはちょっと疎い存在のこの組織。それもそのはず、大半の日野台生は卒業式の日にその存在をはじめて知る「常磐樹会」は、日野台卒業生の同窓会。では、「ときわぎ会」は?実はこちらもOB会なんです、PTAの。ええっ、PTAにもOB会があるの?あるんです、それも飛びっきり元気なOB会が。
「くじ引きに当たってしまった」とか、「悩みに悩んでどうせ一年間のことだしと断りきれず」にPTA役員、委員を引き受けることになったあなた。ここであなたは大きな誤算をしています。日野台PTAには終わりはないのです。PTA役員・委員を引き受けたとき、あなたはもう後戻りのできない道へと一歩を踏み出してしまっているのです(え?)。PTA総会も終わり、引継ぎもすんで、ほっとしている場合ではありません。今度は「ときわぎ会」の大先輩ママから悪魔のささやきが・・・・・・・「ようこそ、いらっしゃい」
PTAをやっていると日野台生からたくさんの元気をもらいます。そしてその元気は卒業で終わらせたくないと思う気になるのが日野台の怖いところ、いや魅力なんです。いつのまにか気がつくと親のほうが日野台で暮らし、日野台を卒業した気になっている。そして、これで終わりたくないという気持ちは、ときわぎ会の甘いささやきを断りきれない体になってしまっているのです。親も子も元気になる高校、本当に変な高校だ、日野台は。(笑)